ViolaとすみれViola_story(406) 2006.2.5珊瑚の会という大学OBのオーケストラや、市民交響楽団での演奏で、この3日間は、モーツァルト(Mozart(1756.1.27-1791.12.5))を弾いていました。 大学を昭和35年に出た人達(現在は67歳!!)を中心に、ハイドンやモーツァルトなど「大編成でない曲」を中心に演奏活動をしているグループです。 若手でも、パート(violinやviolaやcelloなど)が足りないと呼ばれますのでそのうちレギュラーになってしまったという感じです。 京王線旗の台のスタジオに集まって演奏し、練習後は、音楽談義に花を咲かせるグループで、陣容は実に多彩です。 自称楽器家も多く自分の楽器をしゃべりだすと止まりません。、 Pygnaliusの Viola 胴体部分41,5cmの大型です。 今日”弾いた曲”・・・ Mozart 交響曲31番(パリ) KV297 Sinfony D-Dur (1778.6.12 初演 6.18) クラリネットを始めて採用した完全な2管編成 Mozart 交響曲41番(ジュピター) KV551 Symphonie C-dur (JupiterSymphonie) Mozart ヴァイオリン協奏曲(シュトラスブルグ協奏曲) KV216 G Violin and Orchester 1775.9.12 Mozart ピアノ協奏曲20番 KV466 1785.2.10 初演2.11 D ・・・楽しく軽快に、躍動感をもって、大変丁寧に、・・・もろもろの曲想がモーツアルトにありますが、共通して”快活”です。 絵はviolaです。 特別企画・・・ Viola物語・・・turbo717の持論です。 楽器のビオラと植物のスミレ(バイオラ)とが同じスペルを持っていますので、興味がありました。以前から調べていたものをここで掲載します。 ■violaの発音 vioula vaioula(米)、viaula(英)と発音されるときは楽器のviolaを、 vaiala、vaioula(米)と発音されるときはスミレ属(バイオレット violet)を意味します。 ■"v"の語感 さて、"v"をもつスペルには、次のように特徴があります。 vessel(箱:上が空いた箱、(因みにboxは閉じた箱))に代表される箱(船舶、容器) vacuum(空)に代表される空っぽの意味の言葉・例 vacation、vacant vindicate(潔白)に代表される、無色を意味するスペル violent(震える)に代表される激しい震えをあらわスペル volcano(火山)に代表される、爆発す火山をあらわすスペル・・・ 共通した語感としては、口をふくらまし"v"と発音することによる”震え”と爆発とその後にくる真空状態及び"vv"と発音することによる風の 揺らぎ、吹き出すことによる口のとがりから激しい感情、母音性の発音(vowel(母音)、活力(vivid・・あざやか)、vital(生命の)などの 性格を持ちます。("s"の文字がつくスペルには、slopeなどつるりとすべるという意味が多いのと同じ感じです) ■スミレのこと スミレ科(Violaceae)は世界で19属800種ある中程度の大きさの科です。 その代表がスミレ属Violaであり、300-450種とほぼ、全種類の半分を占めています。分布もアンデス山中から亜寒帯に至る世界中であり、日本には57種が存在します。 なんと、、東京・高尾山には、20~30種も数えられており、スミレファンの聖地となっています。 スミレ属は上下左右相称の一般の花と違い、左右のみ対称となる花の形を有します。更に特徴とすべきは、花の後方に突き出た 距(きょ)と呼ぶ袋状の突起があることであります。ラッパのような突起が付いています。この突起がビオール属(楽器)の渦巻きと似ています。 ”v”で始まるスペルには、風で揺れる様(violent)や、volcano(火山:ここでの"v"は空気の急激な噴出しを意味します)などがあり、振動による共鳴楽器(viola(violin))の単語として”スミレのような(viola)"を使うようになっとのでははないでしょうか。 スミレが言語的には先に存在しました。 万葉集に2首顔を出しています。 春の野にすみれ採みにと来しわれを野をなつかしみ一夜寝にける(山部赤人) ■ビオラのこと viola(伊、英)(Bratsche 独、alto(仏)) ルネサンス及びバロック期における擦弦楽器の総称。 Viola da gamba(ビオラ ダ ガンバ)・・膝(ひざ)のビオラ Viola da bratcho(ビオラ ダ バッラチョ)・・腕のビオラ の2種があります。 16~17世紀のビオール(Viol(英)、viola(伊))は響孔が"f"でなく"C"であったことや、駒の円弧のカーブがフラットに近く 弦を個別に弾くというよりも和弦奏法であったこと、胴の上端の棹(さお)の付け根は盛り上がっていること、viola da more(ビオラ ダ モーレ)のように 7本の弦の下に更に共鳴弦を持つ。 などの特徴があった。violinとの関係はちょうど、レコーダとフルート、チェンバロとピアノの関係のように、violinと比べ繊細で柔らかな音色であった。 viol(ビオーレ)は、violin、viola、violon(cello),violone(コンラバス)の4種類に革命的改良がなされ現在に至っています。 lin,la,lonと語感はちょうど各楽器の音程差の分変化していることがわかる。-linはキンキンした感じ、laはviolaの音、lonはセロの音という風に。 violin、viola、violon-cello,violoneの4種類の楽器は、viol(ビオール)に比べて、4弦(violone(コンラバス)はCの音を出すために5弦のものもあります)であること、 共鳴弦などの共鳴装置を持たないこと、形体を力学的にしたこと、響孔を"C"から"f"にしたこと、駒のカーブが大であること、表板と裏板にふくらみを持つこと、 魂柱(こんちゅう)の発明があったことなどの特徴があります。 ジャンル別一覧
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